夫のボストン留学が決まって、
私がビザ申請より先にとりかかったのが「To Do List in Boston」作成(笑)
真っ先に思いついたのが、
当時日本でも人気の習い事だったマサチューセッツ州ナンタケット島発祥の「ナンタケットバスケット」作りです。
Cambridgeにあるナンタケットバスケット教室「GrayMist」で、
記念すべきファーストバスケットができるまでをご紹介します。
材料選び
ナンタケットバスケットと一口に言っても、とにかく種類が豊富で、
バッグなのか、小物入れなのか、はたまたアクセサリーなのか、
その形や材料選びには時間がかかります。
レッスンを予約する前に「GrayMist」へ行って、
お店の方に相談に乗ってもらいながら「作りたいもの・使いたい材料」を決めておくのがおすすめです。
そうすることで、その後の1回2時間のレッスンをとっても有効に使えます。
はじめてナンタケットバスケットを作るという人は、
次の3種類の中から自分が作るものを選べます。
いきなり大きなバスケットやラウンドタイプ以外の形のバスケットを作ることは、
失敗のリスクがあるためおすすめされません。
私はナンタケットバスケットを持ってナンタケット島に行きたい!と思っていたので、
迷わずバッグタイプの「オープンバスケット」にしました。
ネット画像を見てなんとなく作りたいものを決めてはいましたが、
いざ本物を見ると、大きさで迷い、パーツで迷い、
あれもこれもかわいくて全て決めるのに1時間以上かかってしまいました。
パーツの木の種類はオーク・チェリー・ウォルナット・メープルと全4種類で、
私は一番シンプルなオークにし、
ベース(底板)とリム(縁の部分)とハンドル(持ち手)の3種類のパーツを購入し、
6号サイズのモールド(バスケットの型)のレンタル予約をしました。
材料選びは、日本人のスタッフさんが詳しくアドバイスしてくださるので納得いくまで悩んで決めることができ大満足でした。
その後、お店で初回の予約を取って帰りました。
レッスンスタート
レッスンは、Akemi先生という日本人の先生が日本語で教えてくださいます。
最大6人(コロナ以降は3人)の生徒さんの中にはもちろんアメリカの方もいるので、
英語で説明したり日本語で説明したりと大変なはずですが、
気さくにテキパキ教えてくださるので、作業がどんどん進んでいきます。
もちろんうまくいかないところは先生が直してくださるので安心です。
作業工程
作業工程は簡単に書くとこんな感じです。
- ベースを紙やすりで滑らかにし、薄くニスを塗る
- モールドにベースを固定し、ステーブ(縦軸)を等間隔に差し込む
- ケーン(籐)で編む
- リムを取り付ける
- ハンドルを取り付ける
自宅でできる作業
この工程の中で一番時間がかかるのが「3. ケーンで編む」作業ですが、
一度やり方を教われば残りは家でどんどん進めることができます。
私は黙々と編み続けるこの作業が楽しくて、
教わった日にレッスンで2時間+自宅で2時間以上も編んでしまい、
その日は右手の手のひらと左腕がひどい筋肉痛になり、
夜中20回以上起きてしまうという苦い経験をしました(笑)
1週間後に次の予約を入れていたので、
レッスン料の節約のためにも自宅でできるところは全てやってから行きたい、
でも、筋肉痛で思うようにできないと葛藤していました。
そんな時に思いついたのが、「夫にやってもらう」という方法です(笑)
編む作業は想像以上に力がいります。
少し編んではしっかり引っ張らないとモールドに沿ったきれいな形にならないので、
意外に男性の方が向いているかもしれません。
実際、夫が編んだ部分は私のよりなんだかピシッとした仕上がりに見えました。
(もう今となってはどこらへんを夫がやったのかはさっぱりわかりませんが)
完成
編み上げたバスケットを持ってレッスンに行き、
Akemi先生に手直ししてもらい、リムやハンドルなどのパーツを取り付けました。
そして、一番最後の工程として、
ベースに自分の好きなこと(主に完成した日にちや自分の名前)を掘ります。
私はBoston生活の記念として作ったので「Boston Mar.04.2020」と掘り、
ついにファーストバスケットが完成しました。
出来上がったバスケットは、想像以上にきれいにできているし、
形や材料を一から自分で決めて作ったものなので、
とにかくとにかくかわいく思えてかなり愛着が湧きました。
出来上がったのは、3月というまだコートを着るような季節でしたが、
次の日に早速持って出かけたほどです。
日本でもナンタケットバスケット作りを習える教室はあると思いますが、
Boston生活の思い出として、そして自分へのBoston生活記念のお土産として作ってみることをおすすめします!
初めて作ったバスケットの底面に、出来上がった年のペニーを貼り付けるのが伝統なんだとか。もちろん貼るか貼らないかは自由ですが、ペニーを準備していけば、グルーを使って貼ることができます。なんともおしゃれな伝統ですよね。私も2020年のペニーを探そっと♡
バスケット作成費用
かかる費用は大きく分けて、レッスン料と材料・道具にかかる料金の2つです。
私が作った6号オープンバスケットの費用は以下の通りです。
【レッスン料】
- 1回$35で、私は4回受講したので$35×4=$140
- 初めてオープンバスケットやキャンディバスケットを作る人は4〜5回の受講が必要
【材料・道具にかかる料金】
- ベース:$10 リム:$22 ハンドル:$19 ハンドル固定用パーツ:$12
- モールドレンタル料:$20(1ヶ月あたり)
- 専用ハサミ(剪定バサミで代用OK):$7.5
- 紙ヤスリ(ホームセンター等で購入したものでもOK):$7
- ラバーバンド:$1
【合計】 $237.5
初回だったので、道具の購入費用がかかりましたが、
2回目以降は専用ハサミ・紙ヤスリ・ラバーバンドについては購入する必要がないので、
その分安く作ることができます。
また、パーツの木の種類や装飾品、モールドのレンタル期間によって料金はかなり変わるので一例としてご覧ください。
バングルやキーホルダーなどのアクセサリー類はおおよそ1回のレッスンで出来上がり、
道具も貸していただけるので、あまり時間をかけられない、低料金で作りたい、まずは試しに何か作ってみたいという方におすすめです。
ファーストバスケットを持ってナンタケット島へ
ナンタケットバスケットが出来上がったら、ぜひ行きたいのがナンタケット島!
私も自作のバスケットを持って行ってきました。
至るところにナンタケットバスケットのモチーフが使われていて、
お散歩するだけでも十分満足できるお出かけでした!
その様子についてはまたご紹介します。
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